「詰め腹を切る」「詰め腹を切らされる」という使い方もしますが、「詰め腹を切る」はいったいどういう意味なのか説明できますか?
仕事において使われる言葉ですが、あまり良い意味で用いられることはありません。
「詰め腹を切る」の意味や例文を説明していきます。
「詰め腹を切る」とは
「詰め腹を切る」は「つめばらをきる」と読みます。
詰め腹を切るという言葉は「詰腹(つめばら)」という言葉に由来します。詰腹という言葉自体には「切腹」という意味があり、この言葉から派生して現在で使われる「詰め腹を切る」「詰め腹を切らされる」という意味になりました。
「詰め腹を切る」の意味
詰め腹を切るとは、強制的に責任をとらされるという意味です。詰め腹を切るという使い方でも意味は通じますが、現代では詰め腹を切らされるというように受け身で使用されることが多いです。
現代で詰め腹を切る・詰め腹を切らされるという場合には、「仕事上で大きなミスをしてしまった場合に辞任という形で責任をとらされる」という意味で使われることが多く、本人に責任があるかどうかの真偽は問われません。
そのため、自ら責任をとるということではなく、ミスした責任をなすりつけられ辞任する、という場合にも詰め腹を切らされるという表現をすることもあります。
「詰め腹を切る」を使った例文
- 社運をかけた一大プロジェクトが大失敗になってしまい、社内で誰が責任をとるのか議論した結果、私が詰め腹を切らされる結果になってしまった。
- 同僚が詰め腹を切らされた結果、私も社内に居づらい雰囲気になってしまったので、転職するかどうか迷っている。
- 次のプロジェクトが失敗するのは目に見えている。おそらく次失敗すれば私が詰め腹を切らされるのは明らかだ。よし、今のうちに転職しよう。
詰め腹を切る・詰め腹を切らされるという言葉には良い意味がないので、詰め腹を切らされることのないように過ごしたいものです。