「あの時代を懐古する」「懐古厨が出たぞ」のように使われる「懐古」という言葉ですが、その意味をしっかりと理解できているでしょうか?
会話やネット、SNS上でも使用される言葉なので、意味を覚えておいて損はないでしょう。
「懐古」の意味や使い方・例文・類義語を説明していきます。
「懐古」とは
「懐古」は「かいこ」と読みます。
小説など書籍のなかで使われることが多く、会話の中ではあまり使用されなくなった言葉ですがネットやSNS上では「懐古厨」という単語でしばしば目にする機会あります。
その意味をみていきましょう。
「懐古」の意味
「懐古(かいこ)」とは、昔の時代や出来事をなつかしむこと、また「あのころは良かった」と過去を振り返る、という意味です。「懐古する」のように使われます。
歳を重ねるほど、昔の出来事を思い返したり、その時の思い出に浸ることがあります。
「あのときはこうだった」「あの時代は良かった」と今よりも昔のことを懐かしく思うことを「懐古する」と言いますが、現代を否定して過去を肯定するような人が多いのが特徴です。
この言葉から派生した「懐古厨」についても覚えておくと良いでしょう。
懐古厨とは?
懐古厨(かいこちゅう)とは、流行りの話題を出すとすぐに否定し、「あの時代のほうが良かった」「昔のほうが優れている」など現在を否定して過去にこだわり続ける人、という意味です。
2chなどネット上においては様々な年代のユーザーがいるため、同じ話題について話していてもすぐに昔のことを持ちだし「あの時代の方が良かった」と現在を否定して過去のことばかりを褒める人がいます。
そうしたユーザーを「やっかい」「めんどう」な人という皮肉も込めて「懐古厨」と呼んでいます。(「〇〇厨」はもともと中学生⇒中坊⇒厨房と転じた言葉で、そこから派生してめんどうなひとを〇〇厨と呼ぶネット文化があります。)
「懐古」の使い方と例文
- ニコニコ動画の初期のころは良かった、とあのころを懐古する。
- うちのおじいちゃんは「大学で日本の今後について語り合った時は最高に楽しかった」と学生時代をよく懐古する。
- 最近のアニメの話題を持ち出すとすぐに「昔の方が面白い」と今を否定する懐古厨が出現する。
- 懐古厨は40代以降の人に多い傾向にある。
懐古の類義語
懐古の類義語には、「思い出に浸る」「懐かしむ」「ノスタルジー」「郷愁」など昔のことを思いだすような意味の言葉があります。
懐古するのは決して悪いことではありませんが、現在を否定すると若い世代からは「懐古厨」と認定されることがあるため、現在のことも受け入れることが大事でしょう。