「相手の意見にぐうの音も出ない」というように使われる慣用句の「ぐうの音も出ない」ですが、その意味や由来をしっかりと理解できているでしょうか?
なんとなくわかって使っている言葉ですが、しっかりと正確に把握しておきましょう。
「ぐうの音も出ない」の意味や使い方・語源・言い換えを説明していきます。
「ぐうの音も出ない」とは
ぐうの音も出ないという言葉の語源は、「ぐう=息ができないときの声」であり、「ぐうの音=息ができないときに発する声の音」というところに由来します。
歴史歴な人物が発した言葉ということではなく、生活の風景の一部から由来している言葉です。
ではその意味をみていきましょう。
「ぐうの音も出ない」の意味
「ぐうの音も出ない」とは、まったく反論することができない、という意味です。相手の言うことが正論で、少しも反対意見を口に出せないときに使われる表現です。
誰かに批難されても、何か少しでも言い訳ができる状況であれば言い返すことができます。ですが相手の言っていることが100%正しく、こちらが100%間違っている状況では何も言い返すことができません。この状況が「ぐうの音も出ない」ということです。
「ぐうの音も出ない」の使い方と例文
- 「あなたがよく寝坊するのは寝る時間が遅いからだ」と叱られてぐうの音も出ない。
- ぐうの音も出ないほど正論を突き付けられて、どうしてよいかわからなくなった。
- 不動産取引において、ぐうの音も出させないほどの正論をふりかざし契約を獲得した。
- 夫の浮気現場の写真を撮影し、夫に見せたところ「ぐうの音も出ないよ」と素直に謝罪してくれたが絶対に許すつもりはない。
ぐうの音も出ないの言い換え・類義語
ぐうの音も出ないの言い換えには、「反論できない」「反論の余地がない」「釈明できない」など言い返せないようすを表す言葉があります。
言い換えも含めて覚えておきましょう。