「野球の申し子」「〇〇の申し子」のように使われる「申し子」という言葉ですが、いったいどういった意味があるのかご存知でしょうか?
最大級の褒め言葉として使われる表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
「申し子」の意味や使い方、例文、類義語、語源を説明していきます。
「申し子」とは
「申し子」は「もうしご」と読みます。
本来は「神様にお願いをして授かった子供」という意味があったのですが、神に祈って授かるという経験自体が特殊なものになります。その特殊性から転じて、現代で使われるような言葉になったのですが、その意味を見ていきましょう。
「申し子」の意味
「申し子」とは、ある分野において他の誰よりも優れており感性やセンスが抜群な人、という意味です。まさにそのためだけに生まれてきたような人のことを指し、「〇〇の申し子」のように使われます。
「子」と書かれてはいますが、子供に限定されることではなく、大人や企業なども対象になります。
野球やサッカーなどのスポーツにおける申し子
最も多く使われるのがスポーツ界においてです。
「サッカーの申し子」という場合には「サッカーをするためだけに生まれてきた、まさにサッカーの才能あふれる天才プレーヤー」という意味であり、「野球の申し子」も野球の才能の塊で「野球の天才」と言い換えることもできます。
平成の申し子
「平成の申し子」のように「和暦+申し子」で使われることも多いです。この場合は、その時代を象徴するかのような人、その時代に大きな活躍をした人、という意味になります。
時代の申し子
「時代の申し子」という表現もよく耳にしますが、これはその時代に沿った新しい技術や商品を作る企業・社長などを称賛する意味で「時代の申し子」と言ったりもします。
「申し子」を使った例文
- 高校野球を見ていると、毎年のように野球の申し子が誕生していることに気が付いた。
- 令和の申し子として、うちの社長が取り上げられた。
- ネット配信サービスで一躍有名になった企業はまさに時代の申し子だ。
「申し子」の類義語
「申し子」と同じような意味を持つ類義語には、「風雲児」「時代の寵児」などが挙げられます。