「野球界の異端児」「織田信長は異端児だった」のように使われる「異端児」という言葉ですが、その意味を正しく理解できているでしょうか?
間違った使い方をしている人もいるため、しっかりと覚えておきましょう。
「異端児」の意味や使い方・例文や類義語を説明していきます。
「異端児」とは
「異端児」は「いたんじ」と読みます。
「児童」の「児」という文字がついているので、「子供を指している」と勘違いしている人もいますが、子供に使われる言葉ではなくむしろ大人に使われる言葉です。
その意味をみていきましょう。
「異端児」の意味
「異端児」とは、従来のやり方と全く違う方法で結果を出した人や、特殊な感性や考え方をもっている人という意味です。織田信長をはじめ歴史上の偉人に「異端児」が多くいますが、各業界の中にも新しいやり方で成果を上げてきた異端児もいます。
歴史における異端児
歴史においては、型破りなやり方や破天荒なやり方で結果を出してきた人が異端児と称されることが多いです。
織田信長や坂本龍馬、高杉晋作、ガリレオガリレイなどのように、現代では称賛されている人でも全く新しい考え方のせいで当時は「なんだその方法は」と批判的にみられることが多くあり、異端児として現代でも名が上がることがあります。
仕事や芸能における異端児
産業や芸能の世界における異端児とは、「今までとは全く違う方法で成果を上げて有名になった人、またはその道を切り拓いた人」という意味です。
伝統的なやり方ではなく、独自の製法や技術で新しい商品や芸術を生み出し、その業界を切り拓いた先駆者(パイオニア)を指して「異端児」という場合もあります。
本来の意味とは異なる誤った使い方が多いので注意
「異端児」が間違って使われることも多く、問題行動が多くみられる子供のことを異端児と呼んだり、常識のない人を異端児と呼ぶなど、本来の意味とは違って「どこかに問題のある人」という意味で誤用されることもあります。
「異端児」の使い方と例文
- 異端児の代表は、その当時ではありえない行動をして成功した織田信長が挙げられる。
- お菓子業界では考えられなかった商品を続々と開発するメーカーが「お菓子業界の異端児」としてテレビに取り上げられた。
- 日本では他人と違うことをする人を「異端児」と呼び、悪い意味として使われることがある。
「異端児」の類義語
異端児と同じような意味を持つ類義語には、「型破り」「破天荒」「変わり者」「変人」などがあります。
本来はポジティブな意味で使われる言葉です。誤用しないよう気をつけましょう。