「やらせ番組」「やらせ写真」「やらせ発覚」のように使われる「やらせ」という言葉ですが、その言葉の意味をしっかりと理解できているでしょうか?
テレビ界でも数々の番組が「やらせ」がバレたことで打ち切りになったりしましたが、その意味を覚えておきましょう。
「やらせ」の意味や使い方・例文・類義語を説明していきます。
「やらせ」とは?意味
やらせとは、バラエティ番組やニュース番組において、事前に打ち合わせておいたにもかかわらず、あたかも偶然起こったかのように演出すること、という意味です。「やらせ番組」「やらせ写真」のように表現します。
たとえば、テレビ番組において「幻の生き物を発見した」という内容だったにも関わらず、実は事前にその生き物を所定の場所に設置しておき、あたかも奇跡的に発見できたかのように振る舞うことを「やらせ番組」といい、このやらせが発覚すると視聴者からの信頼が損なわれ番組が打ち切りになるケースが多いです。
バラエティ番組における「やらせ」
バラエティ番組においては、友達ではない芸能人同士を友達として紹介したり、前もって連絡しているのに突撃取材を装ってお店へ訪問するなどがやらせ行為にあたります。
報道番組における「やらせ」
報道番組における「やらせ」では、たまたまそこにいた人に話を聞くというインタビューを装ってはいますが、実は番組側が用意した人に予定通りのコメントを発言させていた、といった行為がやらせとして挙げられます。
番組側が描いたシナリオ通りに展開できるため、視聴者の印象操作をしやすいということもあり、ニュース番組においてやらせが発覚すると視聴者からのクレームが殺到し、最悪の場合にはやらせ発覚がきっかけとなり番組が終了することもあります。
やらせ写真とは
やらせ写真とは、事前に準備・計画をしていたのに、あたかも偶然撮影できたように加工・装われた写真のことです。心霊写真によく使われる手法であり、映り込んでいるものが本物なのかどうかを見る側が判断する必要があります。
やらせの使い方と例文
- 視聴率が好調だったお笑い番組が、やらせの発覚を機に打ち切りに追い込まれた。
- やらせのない番組なんてないのかもしれない。
- 報道番組「A」の該当インタビューを受けている人が、報道番組「B」の該当インタビューも受けていた。真逆の発言をしているし何かおかしい。
- 全力脱力タイムズ!のようにやらせを公言して人気を博している番組もある。
- 痴漢をしていないにもかかわらず「この人痴漢です」と犯罪者に仕立て上げ、逮捕させるのもある意味やらせ行為である。
やらせの類義語
「やらせ」の類義語には、「仕込」「捏造」「脚色」「隠蔽」「わざと」「意図的に」などがあります。話を大げさに盛ったり、事実を隠す・捏造する・捻じ曲げるような行為もやらせと同じ意味を持ちます。
やらせの対義語
「やらせ」の対義語には「自然」「ありのまま」「偶然」が挙げられます。
「やらせ」はメディアだけでなく、痴漢冤罪などのように身近にも起こりうるため、画面の向こう側の出来事だと思わないようにしましょう。