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「第一人者」とは?意味や例文・類義語を説明

「第一人者」とは?意味や例文・類義語を説明 日常生活で使う言葉
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「がん研究の第一人者」「スポーツ医学の第一人者」というように使われる「第一人者」という言葉ですが、その意味を理解できているでしょうか?

「〇〇の第一人者」という形で使われることが多いですが、近年では違う意味で「第一人者」を使っている人もいるため、その使い方を正しく覚えておきましょう。

「第一人者」の意味や例文・類義語を説明してきます。

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「第一人者」とは?

「第一人者」は「だいいちにんしゃ」と読みます。

テレビや雑誌などで特定の業界を説明する際に使われる言葉ですが、本来の意味とは違ったニュアンスで用いられることが増えてきました。

「第一人者」の本来の意味、そして最近使われるようになってきた意味のどちらも覚えておきましょう。

「第一人者」の意味

第一人者(だいいちにんしゃ)とは、その分野や業界で一番優れていると評価された人という意味です。現在では「その業界を開拓した人物・功労者」という意味で用いられることもあります。

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本来の使い方であれば、「美容業界の第一人者」=「美容業界において最も功績を残し評判も高い人」という意味になります。つまりその業界における「1番」のことであり、第一人者が複数存在するということはありえません。

第一人者は複数存在するのか?

結論からいうと、第一人者は複数存在しません。

ですが現代では別の意味で使っている人も増え、「第一人者」=「その業界を切り拓いてきた人」という先駆者やパイオニアという意味で「第一人者」と表現する例も出てきました。

第一人者は本来、「一番」優れていると評価された人のことを指します。

したがって第一人者が複数存在することはありえなかったのですが、「先駆者」「業界を切り拓いてきた人」という意味で第一人者というならば、「ネットショップ経営の第一人者A」「ネットショップ経営の第一人者B」のように、その業界に何人もの第一人者がいるという状況はありえます。

「第一人者のひとり」という使い方はあるの?

たとえば、「幼児教育の第一人者の一人である〇〇さん」という言い方も、本来の意味であれば「第一人者は1人」であり意味が重複しているため誤った使い方になります。

ですが、先ほど説明したように「業界を切り拓いた人」という意味で第一人者というならば、「業界を切り拓いてきた人たちの1人」という意味になり、この場合は意味が通じます。

ですが、本来の意味と照らし合わせると「第一人者が複数いることは誤り」なので、あまり使わないほうが良いでしょう。

第一人者の使い方と例文

  • 野球業界の第一人者っていったい誰になるんだろうか?偉大な記録を持つ人が多いので選べないぞ。
  • 小児医学の第一人者と話せる貴重な機会があった。
  • フェイスブックの第一人者といえば、マーク・ザッカーバーグ氏しかいない。
  • アニメーション業界の第一人者は宮崎駿氏だと思う。
  • タピオカ研究の第一人者は20代の若い女性だった。

第一人者の類義語

第一人者の類義語には、「最優秀者」「功労者」「立役者」「業界トップ」「先駆者」「パイオニア」などが挙げられます。

時代と共に言葉の意味も変わるため、いつの日か「第一人者=その業界を切り拓いた人」という意味になる可能性もあります。