「不当な扱い」「不当に扱われる」「不当解雇」のように使われる「不当」にはいったいどういった意味があるのでしょうか?
普段から目にする言葉だからこそしっかりと意味を把握しておきましょう。
「不当」の意味や使い方・類義語・対義語を説明していきます。
「不当」とは
「不当」は「ふとう」と読みます。
一般的には「不当な扱いを受ける」「不当な理由だ」のように「不当な~」という形で表現されることが多いです。
これ以外でも、何かの結果に対して「不当だ」ということもありますが、その意味をみていきましょう。
「不当」の意味
「不当(ふとう)」とは、正しくないこと。また道理から外れていること、という意味です。
さらに他の言い方で説明すると、「理不尽」という表現にも言い換えられます。
「不当な評価」という場合には、正しい基準で判断されずに何らかの悪意によって決められてしまった正しくない評価のことです。「上司から不当な評価を受けた」「コンクールで不当な評価を受ける」のように使われます。
「不当に扱われる」とは、正しい行いをしていても適切な扱いをされない、という意味になります。「試合に勝ったのに不当な扱いを受けた」などです。
不当の使い方と例文
- 残業代を払ってほしいと会社に掛け合ったにも関わらず、「支払う必要はない」と不当な扱いを受けた。
- 主催者側の不当な理由によって公平に評価されず、コンテストで落選してしまった。
- 上司に気に入られた部下だけが昇格していく。能力に関係なく人間関係だけで評価されるという不当な扱いをこれまで何度も受けてきた。
- ある日突然会社から解雇された。不当解雇だと思ったので弁護士に相談した。
不当の類義語
不当の類義語には、「理不尽」「意味不明」「合理的でない」「不公平」「ひどい」など理にかなわないようすを表す言葉が挙げられます。
不当の対義語
対義語としては、「正当」「真っ当」「正しい」「理にかなった」「合理的」「適切」などがあります。