「この選手の特徴はスロースターターだ」「スロースターターが長所です」のように使われる「スロースターター」という言葉ですが、いったいどういった意味があるのかわかりますか?
長所でもあり短所にもなりうる言葉なので、その意味をしっかり覚えておきましょう。
「スロースターター」の意味や使い方・例文・類義語・対義語を説明していきます。
「スロースターター」とは?
「スロースターター」は英語で「Slow Starter」と表記します。書籍や楽曲にも同名の作品がありますが、ゲーム「ポケモン」において「スロースタート」という特性や「パワプロ」内で特殊能力として「スロースターター」という能力もあります。
どの場合でも意味はほとんど同じなので、この次でわかりやすく説明していきます。
「スロースターター」の意味
「スロースターター」とは、初期段階では本来の能力を発揮できないが、時間が経つにつれて100%以上の力を発揮できるようになる人や物、という意味です。「スロー=遅い、ゆっくり」「スターター=始め、始まる」という意味で「立ち上がりがゆっくり」と言い換えることもできます。
スポーツにおけるスロースターター
世間一般でよく使われるのは、スポーツ選手の特徴について説明するときです。
たとえば、長距離走の競技で「この選手の特徴はスロースターターです」という場合、レース序盤はゆっくり走るが中盤~ゴールにかけては100%以上の能力を見せる、ということになります。
また野球において「このピッチャーはスロースターターなんですよ」という場合、1回から回を重ねるごとに投球内容が良くなっていく、という意味です。
そのため、「試合序盤の能力が低い」というデメリットもあれば、「試合の後半にかけて能力がどんどん上がっていく」というメリットもあるため、長所と短所どちらもが含まれています。
ゲームにおけるスロースターター
ゲームにおいては、野球ゲームである「パワフルプロ野球」内で「スロースターター」という特殊能力があります。
この場合も試合の最初は本調子ではありませんが、回を追うごとに本来の調子に戻るorそれ以上の能力を発揮する、という意味です。
「スロースターター」の使い方と例文
- 彼はスロースターターなので、試合の序盤はいつもヒヤヒヤするようなピッチングをしてくれる。
- スロースターターは一長一短(長所と短所がある)だ。
- スロースターターだからといって、良い結果を残せるとは限らない。
「スロースターター」の類義語・言い換え
スロースターターと同じ意味をもつ類義語には、「エンジンがかかるのが遅い」「本調子になるまで時間がかかる」「立ち上がりが遅い」などがあります。
「スロースターター」と逆の意味をもつ対義語
スロースターターと反対の意味をもつ対義語には、「クイックスタート」があります。
どんどん加速していく「ロケットスタート」やスタート直後のスピードが速い「スタートダッシュ」などもありますが、徐々に衰えていくわけではないため、対義語としてはイマイチです。