「今更感が否めない」「その可能性が否めない」などで使われる「否めない」という言葉ですが、その意味を理解できているでしょうか?
口にすることは少なくても、文章内で見かけることが多い表現です。意味がわからずに困っている人も多いのではないでしょうか?
「否めない」の意味や使い方・例文を説明していきます。
「否めない」の意味
否めない(いなめない)とは、否定できないという意味です。否定を打ち消す意味があり、少しでもその可能性がある、というニュアンスを含んでいます。
たとえば、「社長が事件に関わっている可能性は否めない」というように「可能性は否めない」という形で使われることが多く、「否めない」を「否定できない」と言い換えても意味が通じるのが特徴です。
〇〇感が否めない
同じように否めないを使った表現で、「〇〇感が否めない」という表現方法もあります。〇〇感というのは「〇〇という感じ」の意味で、否めないと合わせると「〇〇という感じを否定できない」という意味になります。
たとえば、「今更感が否めない」というときには、「今さらそれをするのか、という感じは否定できない」という意味であり、遅すぎることを非難しているニュアンスです。
「否めない」の使い方と例文
- あの人は演技が微妙だよね。演技をさせられている感は否めないよ。
- 彼が浮気をしている可能性は少ないけど、絶対にシロだ!とは否めない。
- 私の勤めている企業で、最近になってようやく残業時間を減らそうという取り組みが始まった。他ではすでにやってることなので、今更感は否めない。
「否めない」の類義語
否めないと同じ意味を持つ類義語としては、「否定できない」が挙げられます。
否めないという言い方は堅い感じがするので、普段の会話で使うなら「否定できない」というほうが親しみやすいかもしれません。