「耽溺する」「耽溺性」という形で使われることが多い「耽溺」という言葉ですが、どういう意味かわかりますか?
意外と知らない人が多いので、本記事で理解しておきましょう。
「耽溺」の意味や使い方・例文をわかりやすく説明します。
「耽溺」とは
耽溺は「たんでき」と読みます。日常会話の中で使われることは少ないですが、小説など書籍の中で「耽溺する」「耽溺性(たんできせい)」といった使われ方をすることはあります。
ただ現代では使う人が少なくなってきているために、その意味がよくわからないという人もいると思いますので、耽溺の意味をみてみましょう。
「耽溺」の意味
耽溺(たんでき)とは、1つのことに熱中するあまり、他のことを気に留めないこと。耽溺するという場合、通常は良くないことに夢中になる様子を指して使われます。
「耽」という字には夢中になる・ふけるという意味があり、そこに深入りするという意味の「溺」がくっついて、「耽溺」という不健全な遊びに熱中してしまい、そこから簡単には抜け出せない様子を表す意味になったと考えられます。
「耽溺する」という場合には、「夜遊びに耽溺する」というようにどちらかといえば良くない意味で使われることが多く、「耽溺性」とは依存性の強い・中毒性の強いという意味で使われることが多いです。
「耽溺」を使った例文
- 彼がギャンブルに耽溺するようになり、彼の家庭は次第に崩壊していった。
- 耽溺性のある薬を処方する際には細心の注意が必要だ。
日常生活では「耽溺する」という表現をする人はほとんど見かけず、他の言葉で言い換えることが可能なので、文章でのみ使われる場合が多いかもしれません。
「耽溺」の類義語
耽溺と同じような意味を持つ類義語としては「依存」「中毒」などが挙げられます。よって「耽溺する」は、「依存する」とも言い換えることができます。
どちらにせよ現代で使う人は少なく、また意味を知らない人もいるため、会話の中で使うと相手から「今何て言った?」と聞き返されることがあるかもしれません。