映画やテレビなどで耳にする「キャスト」という言葉や、魚を釣る際の「キャスト」、金属や合成樹脂をつくる「キャスト」など、キャストにもいろんな意味があるのをご存知でしたか?
複数の意味があるからこそ、その意味をしっかりと理解しておきましょう。
「キャスト」の意味や使い方・例文を説明していきます。
「キャスト」とは
「キャスト」は英語で「cast」と表記します。
映画の世界やテーマパークでのキャスト、飲食店においてやものつくりの世界においてなど「キャスト」という1つの言葉には複数の意味が存在します。
恥をかかないためにも全ての意味をおさえておきましょう。
「キャスト」の意味
キャストとは、映画の配役や出演者、という意味があります。また魚釣りおいては「釣り針を狙った場所に放り投げる」という意味であり、金属などを溶かして型に流し込み鋳物をつくる、という意味もあります。
それぞれの意味について説明していきます。
配役という意味のキャスト
映画やドラマで演じる男優や女優などの出演者のことを「キャスト」と呼びます。一般的にキャストという場合には、この出演者のことを指す場合が多く、キャスト=出演者だと覚えておくとわかりやすいです。
またディスニーランドなどテーマパークにおいては、その施設で働く従業員のことを「キャスト」と呼びます。なぜキャストと呼ぶのかというと、従業員は「巨大な施設内でそれぞれの役割を演じるキャストである」というウォルトディズニーの考えに基づいており、現代においてもその呼び方は引き継がれています。
またこうした考えから転じて、一部の飲食店では従業員をキャストと呼んでいる企業もあります。
キャスティングとは?意味
キャストが動詞化した「キャスティング(casting)」という言葉もあります。
キャスティングとは、映画やドラマ・舞台などで誰を出演させるのか配役を決める、割り振るという意味です。
「Aをキャスティングしたのはあの大物監督」のように演じる世界でのみ使われることが多く、ふだんの会話で使われることはあまりありません。
放つという意味のキャスト
魚を釣るときに、狙った場所へ釣り針や重りを正確に投げることを「キャスト」と言います。
ここから転じて、正確に釣り針を投げられるかどうか、どこまで遠くに飛ばせるのかを競う「キャスティング」という競技も存在します。
鋳造するという意味のキャスト
溶かした金属や合成樹脂を型に流し込んで鋳物を作ることも「キャスト・キャスティング」と言います。
また鋳物自体をキャストとも言ったりしますが、その業界に関わりのない人からすれば、あまりなじみのない言葉です。
「キャスト」の使い方と例文
- あの映画は配役がイマイチだ!ミスキャストだ!という批判でネットが炎上している。
- ディズニーランドではスタッフのことをキャスト、客のことをゲストと呼んでいる。
- 自分は釣り初心者なので、歴の長い友人にキャストの仕方を教えてもらった。
「キャスト」の類義語
キャストの類義語には、映画では「出演者」「演者」「配役」、テーマパークなどでは「スタッフ」「従業員」などがあります。
テレビ番組や映画の最後で「キャスト」の表示と共に出演者の一覧が流されることもあるので、「キャスト」の意味を理解しておくとよりわかりやすくなります。