慮って(おもんぱかって)とは?読み方も難しい言葉ですが、その意味は比較的わかりやすいものです。せっかくなので覚えておきましょう。
「慮って」の意味や使い方・例文・類義語をわかりやすく説明します。
「慮って」の読み方
慮っては「おもんぱかって」と読みます。読み方で迷ってしまいそうですが、「おもんばかって」というように「ぱ」「ば」のどちらの読み方でも現在では使われています。
読み方がわかったところで、その意味をみていきましょう。
「慮って」とは?意味
慮って(おもんぱかって)とは、人や物事についてじっくりと考えたり、他人へ配慮する、という意味です。日常会話よりも小説などの書籍において使われることの多い表現です。
相手へ気を遣うという場合には、「部下の家族の事情を慮って定時で仕事を上がらせた」という使い方です。
何かに思いを巡らすようなじっくり考えるという意味では、「わが社の状況を慮り、今回のプロジェクトについては予算を減らす方向で一致した」というような使い方になります。
慮っての正しい使い方と例文
- 人の気持ちを慮れないような子供にはしたくない。
- 上司の心情を慮り、今日は夜遅くまで付き合ってあげようと思った。
- 後輩の状況を慮るに、彼は間違いなくこの会社を辞めようとしている。
- 私のことをだれも慮ってくれない。今年も寂しくて辛いクリスマスを過ごすことになりそうだ。
- 転職の際に行なわれた面接で、先方がこちらの現状を慮ってくれたので、深いところまでは聞かれることがなかった。
慮っての類義語
慮っての類義語には、「考慮する」「配慮する」「気を遣う」「熟考する」「考え抜く」「心配りをする」「思いやる」などがあります。
しっかり考えるという意味の言葉であれば、「慮って」の言い換えになります。