「悲惨な状況に目を覆う」「とっさに目を覆う」という使われ方をする「目を覆う」という表現ですが、この表現には2種類の意味があります。
その意味を本稿でしっかりと覚えておきましょう。
「目を覆う」の意味や使い方・例文・類義語を説明していきます。
「目を覆う」とは?
「目を覆う」は「めをおおう」と読みます。
文字通り手で目を覆ったり隠したり、また手以外のもので目を覆うということですが、それ以外の意味もあるため本記事で理解しておきましょう。
「目を覆う」の意味
目を覆う(めをおおう)とは、目を手などで隠すという意味と、直視できないような悲惨な状況から目を背ける、という2つの意味があります。
手で直接目を隠すという意味
何か危険なものが飛んできた場合に「とっさに目を覆う」という場合は、危険を察知して手で目を隠すという意味です。
また、ライトや日光などがまぶしい場合にも「あまりのまぶしさのあまりに目を覆う」と表現し、手や布などで目を隠す・守るという意味になります。
これらの場合は、物質的な意味で目を隠す・守るということになりますが、その他の表現もあります。
目を背ける場合
「目を覆いたくなるような惨状」というように、なにかひどい状況などから目を避ける場合にも「目を覆う」と表現し、その場合には「目を覆いたくなるような~」という形で使われるのが一般的です。
「目を覆うばかりの光景」という表現も同じ意味であり、直接は見れないような凄惨な状況などに対して使用されます。
「目を覆う」の使い方と例文
- 久しぶりに外出したので、太陽のまぶしさに耐えきれず目を覆う。
- 教育上よくないものが道端に落ちていたので、すぐさま「見ちゃダメ!」と子どもの目を覆った。
- 震災直後の被災地で、目を覆いたくなるようなひどい状況を目の当たりにする。
- 目を覆うばかりのさりさまに、全く言葉を発することが出来ない。
- 絶対にウケると思っていたネタが全くウケず、目を覆いたくなった。
「目を覆う」の類義語
「目を覆う」と同じような意味を持つ言葉には、「目を覆うばかりの」「目を背ける」「直視できない」などが挙げれます。
ひどい事件や大災害などが起きると、「目を覆う」という言葉を耳にする機会が増えるため、使用頻度が少ない方が平和な状況だという見方もできます。この意味をしっかりと把握しておきましょう。