「あの人はリップサービスがうまい」のように使われる「リップサービス」という言葉ですが、この意味をしっかりと理解できているでしょうか?
日常でも使われる機会の多い言葉なので、ぜひとも覚えておきましょう。
「リップサービス」の意味や使い方、例文、類義語を説明していきます。
「リップサービス」とは
リップサービスは英語表記では「lip service」と表記します。文字通り「リップ=口」のサービスということです。
同名のファッション通販サイトがあり曲名にもなっていますが、日常の中で使う場合には「リップサービスが上手」のように使われる場合が多く、多くの場合は相手を喜ばせることが目的になります。
では「リップサービス」の意味をみていきましょう。
「リップサービス」の意味
「リップサービス」とは、心の中で思っている、思っていないにかかわらず口先だけで相手を喜ばせることです。「お世辞」と言い換えることもできます。
ビジネスにおけるリップサービス
ビジネスにおいては、上司や部下との人間関係を円満にしたり、客に商品を購入してもらうための「トークスキル」としてリップサービスを使う人もいます。
たとえば思ってもいないのに上司に対して「スーツがお似合いですね」とおだててみたり、似合ってもいないのに「口紅がお似合いですよ」とお世辞を言うこと、これがリップサービスです。
相手を傷つけることなく気分を良くするため、ビジネスにおいては必須のスキルとなっていますが、あまりにもわかりやすいウソをついてしまうと、相手からの信頼を一気に失ってしまうこともあります。
恋愛におけるリップサービス
恋愛においてもリップサービスがよく使われます。
お世辞でもカッコいいとは言えない容姿の男性に対して「イケメンですね」と言ったり、「もし~してくれたら好きになるかも?」と相手をその気にさせるような言動もリップサービスに含まれます。
ただ恋愛においては「リップサービス」なのか「本気」なのか見極めが難しい部分があるため、使う側は注意が必要です。
「リップサービス」を使った例文
- バッグを買いに来た客に「お似合いですね」とリップサービスばかりを言う。
- ビジネスにおいては社交辞令としてリップサービスを使う人が多いため、相手の言葉をすべて信じるのは危険だ。
- リップサービスは思ってもいないことを口にすることが多いため、「ウソ」をついていることと同じである。
- 不動産やブランド商品など大きな買い物をするときには、店員のリップサービスに気を付けるようにしよう。
「リップサービス」の類義語
「リップサービス」と同じ意味を持つ類義語には、「お世辞」「ウソ」「建前」「社交辞令」など相手のために思ってもいないことを口にするという意味の言葉があります。