「ワンオペ育児」「飲食店のワンオペ」のように使われる「ワンオペ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
仕事の現場や育児などでよく耳にする言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。
「ワンオペ」の意味や例文・類義語もわかりやすく説明していきます。
「ワンオペ」とは
飲食店や育児の現場でよく耳にする「ワンオペ」という言葉ですが、長時間労働や人手不足などがささやかれ始めた2010年代になってから一般的に使われるようになりました。
「ワンオペ育児で鬱になる」「ワンオペのせいで店の運営が回らない」「ワンオペのせいで過労死した」など基本的にはネガティブなイメージが付きまとう言葉ですが、果たしてその意味とは?
「ワンオペ」の意味
ワンオペとは、「ワンオペレーション(One Operation)」の略で、店舗運営や育児など1人でこなすには大変な作業量を全て1人でこなしている状況を意味します。ワンオペという言葉が使われる際には、1人では到底こなせない量を無理やりこなしている状況が多く、1人あたりの作業量が異常に多いことも特徴的です。
飲食店におけるワンオペ
飲食店やコンビニなど大手チェーン店がコスト削減のために、深夜の人員を1人に減らし、1人の従業員が全ての仕事をたった1人で回している様子から「ワンオペ」という言葉が広がりました。
意図的に「ワンオペ」をさせている場合もあれば、人手が集まらずワンオペをせざるを得ない場合もあるため、その企業によってワンオペの裏にある意図も変わってきます。
育児におけるワンオペ
ですが現代では、パートナーが育児を手伝ってくれず1人で全ての育児を行なう「ワンオペ育児」という言葉も登場しています。
あまりにも1人あたりの作業量が多く、酷い場合だとワンオペをさせられた当人が鬱になってしまったり、また過労のせいで亡くなってしまうこともあるため、作業を分担する・人数を増やすなどの対策が必要です。
「ワンオペ」を使った例文
- あの飲食店はいつ行ってもワンオペで従業員の表情が暗い。あの従業員は大丈夫だろうか。
- ワンオペさせられていた従業員に話しを聞くと、かれこれ5年以上もワンオペをさせられているそうだ。
- ワンオペをさせられているせいでバイトを休めず、学業や就活ができなくなっている大学生もいるという事実。
ワンオペという言葉は基本的にネガティブな意味合いがあるため、暗い印象になってしまうことが多いです。
- 次の会場では各場所をワンオペで回すので、1人ひとりが責任をもって仕事をする必要がある。
というようにネガティブな意味を含まず単純に「1人で作業をする」という意味で使われることもあります。
「ワンオペ」の類義語
ワンオペの類義語としては「ワンオペレーション」「1人作業」などが挙げられます。
特に企業の場合であれば、人員削減の流れと共にワンオペをせざるを得ない企業も増えてくるため、今後もワンオペという言葉を耳にする機会が増えてくるでしょう。