2019年からネットの世界を超えて現実世界でも使われるようになった「上級国民」という言葉ですが、果たしてどういった人を上級国民と呼ぶのでしょうか?
ニュースや報道番組などでも使われた言葉なので、その意味を覚えておくといいでしょう。
「上級国民」の意味や使い方・例文をわかりやすく説明してきます。
「上級国民」とは
上級国民は「じょうきゅうこくみん」と読みます。
ネットの世界でも2chや5chなどで使われていたこともありましたが、掲示板を超えてTwitterなどで一般の人も使うようになったのは2019年4月がきっかけです。
とある自動車の暴走事故が起きて以来、「上級国民」という言葉が使われるようになりましたが、その意味をみていきましょう。
「上級国民」とは?その意味
上級国民(じょうきゅうこくみん)とは、輝かしい経歴を持ち高年収であるなど、いわゆる世間が羨むようなステータスの高い人たち、高学歴高年収のエリートと呼ばれる人たちのことです。
省庁で働いていた人物や公務員・大企業の幹部などが事故や事件を起こしても、国民が期待するような処罰を受けなかったことで、SNSやネット上にて「上級国民だから罰せられないんだ」「上級国民は何をやっても許される」といったように「社会的地位の高い人物は処罰が軽く済む」といった認識が広がりました。
その中で「上級国民」という言葉が広く使われるようになり、2019年の流行語大賞候補にノミネートされるほど注目を浴びるようになった言葉です。
「上級国民」の使い方と例文
- 上級国民だから処罰されないのか?といった議論が巻き起こり、法に対する正しい知識を持つことが国民にも求められるようになった。
- 上級国民の明確な定義は不明だけど、世間一般の人たちからすればその暮らしぶりに興味がある。
- 上級国民という身分はないけど、エリート一家に生まれ育った人はそうなる傾向が高い。
「上級国民」の類義語
上級国民の類義語としては、「エリート」「お金持ち」「富裕層」などが挙げられます。
日本において身分による差はありませんが、個人の年収において明白な差はあるため、上級国民という言葉が「見えない身分」のようなものを表しているという見方もできます。